能 歌占 (うたうら)



あらすじ

 伊勢皇大神宮の先導師(布教師)渡會何某は 諸国布教の途中頓死。3日後に蘇ったが白髪となる。占いを業とし、よく予言するが、それが縁で我が子と巡り会う。
 所望されて頓死中に見た地獄の有様を曲舞に作って、舞ううちに狂乱状態となるが、やがて正気に戻って親子うち連れて伊勢の国へ帰っていく。

演者から一言

 珍しい男物狂物です。
 ことに地獄巡りのクセ舞は俗に「三難クセ」と呼ばれ、拍子当たり、緩急心持ちが大変難しいものです。


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