能 花筐 (はながたみ)



あらすじ

 応神天皇五世の孫男大迹辺(おおあとべ)の皇子は、思い掛けず武烈天皇の後継者に選ばれる。寵愛の照日に手紙とともに花篭を形見として贈る。
 照日の前は君を慕い、侍女とともに狂女の姿となって都へ追う。紅葉見物の行幸の列の前に現われた二人は、従者に者に篭を打ち落されて狂う。
 帝の所望で照日は漢の武帝と李夫人の物語を舞い当てこする。気付いた帝は花篭を取り寄せて確かめ 二人を連れて都に帰る。
 狂女物切っての大曲。

演者から一言

 狂女物で最も身分の高い女性、「照日の前」をシテとし唯一ツレを伴う曲なので、いかにも気位の高いキッツ〜イ女性を演じてみたいと思っています。(自分の好みかしら…) クセは「白髭」「歌占」と共に 三難クセと呼ばれるもので、地謡の聞かせ所になっています。


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