能 橋弁慶 (はしべんけい)

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あらすじ

 武蔵坊弁慶は辻斬りが出るという噂を聞きつけ、その退治のために夜半五条の橋に出かけて行く。橋にたたずむ人影を見つけ長刀を突きつけ様子を見るが、恐れる様子なので女と思い油断して通り過ぎるとそれは鞍馬山より出てきていた牛若丸だった。牛若丸は弁慶の物持つ長刀の柄を蹴り上げ挑発し、二人は橋の上で戦うが弁慶は長刀を打ち落とされて勝負あり。弁慶が名を尋ねると少年は牛若丸と名乗り、その器量に感服した弁慶はその家臣となることを誓う。「京の五条の橋の上〜」と童謡に歌われた義経と弁慶の出会いを描いた曲。

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演者から一言

 子方の牛若丸が重要な役割を果たすため子方が居ないと出せない時期限定の曲です。
 長刀を使う曲の中でも「熊坂」と並んで型が多く、しかも子方に動きを合わせなくてはならないため自分で稽古した子供でないと面白く演じることが難しくなります。


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