7. 2003年7月8日県民のための能を知る会の記録です。

午前「痩松」・「富士太鼓」、午後「金藤左右衛門」・「梅枝」

解説は「現在物と夢幻能」
中森晶三師

狂言「痩松」
シテ山本則重師

能「富士太鼓」 ワキ 森常好師
これが今回新調した「古式」の鞨鼓台

シテ 観世喜正師
子方 奥川恒陽君
舞台上で水衣を舞衣に着替え烏兜を着けます
「真之物着」と言って後見が大変気を使う作業です
これこそ夫の敵と太鼓に走り寄るシテを
子方が押しとどめます
父の敵の太鼓を打つ子方
この子方は謡も多く
お稽古も大変だったと思います
被っているのが「烏兜(とりかぶと)」
面は「深井」です

正気に戻り鳥兜と舞衣を脱ぎ
子供と共に故郷に帰ります

午後の部 狂言「金藤左右衛門」
シテ 山本泰太郎師

午後の部 能「梅枝」
ワキは同じく森常好師

シテは作物に入って舞台に出る
「出し置き」と言う方法です
シテ 中森貫太

前シテは紅無段秋草の唐織
面は若めの「近江女(おうみおんな)」

シテは作り物のかげにいます・・・
これが普通の鞨鼓台で
この曲では舞衣と烏兜を飾ります

狭い舞台なので作物が二つ出ると舞台が狭い

間狂言 遠藤博義師

「梅枝」後シテ朝の部の「富士太鼓」と
全く同じ装束の組み合わせです
(同じ人物ですので)

烏兜はこの二曲と「道明寺」に使うアイテムです
舞衣と烏兜は朝昼同じ物を使いました

亡き夫を偲び太鼓を打つ妻の亡霊
おなじ物語でも富士太鼓より
しっとりした曲でした

質疑応答
みなさまお疲れ様でした

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