「青葉の笛」で知られる平敦盛を風雅な公達として美しく描いた秋の代表曲。 「二段之舞」の小書により前シテが一層華やかな装いとなり、後の甲冑姿とのコントラストが引き立ちます。 我が子と同じ16歳の敦盛を討ったことを悔き出家した熊谷次郎直実の弔いにより成仏するという皮肉な運命の修羅物です。
「二段之舞」の小書によって前シテが花籠を背負って手には大鎌を持ちます。 後シテは「武士」と言うよりは「公達」として優雅に颯爽と舞い、最後になって修羅物らしく力強く動きたい。