能 井筒 (いづつ)



あらすじ

 諸国一見の僧、在原寺に詣でると一人の女性が古塚に花水を手向けているのを見る。業平と紀の有常の娘夫婦のことを物語った女は井筒の陰に姿を消す。
 夜もすがら弔っていると有常の娘が業平の形見の衣装をまとって現れ舞を舞い、井戸の水鏡にわが身を写して業平をしのびなどするがやがて夜明けとともに消え去って行く。

演者から一言

 とにかく丁寧に、しかし軽くやりたいと思っています。この曲をしっかりやると観ている人には拷問。いかにも優雅にしっとり舞いたいです。
 すすきをかき分け井戸に映った自分の姿を業平の面影にダブらせる部分は一番の見せ場です。


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