宮中で管弦の催あった時、富士と浅間というともに太鼓の名人同志が芸人の意地の張合いから争い、富士が殺された。 富士の妻は幽霊となって僧の前に表れ、形見の舞装束を身に付け、亡き夫を偲び太鼓を打ち、舞を舞います。 「富士太鼓」の類曲。
「富士太鼓」の夢幻能版ですから、夫や太鼓に対する「執心」を如何に出すかが鍵ですね。 家によって曲の位が極端に違うので、余り重くならずにサラッと舞いたいものです。