平家滅亡後、建礼門院(女院)は大原の寂光院で安徳天皇の弔いをしながら暮らしている。ある日後白河法皇が様子を見に大原に御幸して再開を果たす。法王は壇ノ浦の合戦の有様を聞きたいと所望し女院は当時の有り様を涙ながらに語る。やがて時刻移り鳳凰が帰って行くのを女院は見送るのであった
三番目鬘物で唯一舞の無い曲で、一曲通して殆ど動きがありません。しかし詞章は素晴らしい名曲です。台詞と少ない動きでどれだけ観る人の想像力を膨らませられるかが工夫だと思っています。