必ず番組の最初に演じられる儀式的な意味合いを持つ曲。小鼓三人の囃子構成はこの曲のみで、囃子・地謡・後見は侍烏帽子に素袍と言う古式の服装で登場する。 詞章は「とうとうたらり〜」と始まる意味不明の文章で、一曲を通して「天下太平・国土安穏・五穀豊穣」を祈願するめでたい曲。舞台上でシテが面を附けるのはこの曲のみの演出。狂言方が勤める「三番叟(三番三)」と共に精神的に最も重く扱われる曲。
とにかく開演前の準備が大変!楽屋に祭壇を組んだり火鉢に火を熾したり。しかも楽屋は女人禁制なのでお茶の支度なども全部やらなくてはなりません。 でも精神的に重要な曲なのでこの曲を勤めるのは特に緊張します。どこが難しいと言うわけでは無いのですが、きちんと気を張って勤めるのはかなりしんどいです