石清水八幡宮に参詣する僧。途中咲き乱れる女郎花に惹かれ花を手折ろうとすると花守の老人に止められる。老人は女郎花の事を語り石清水八幡宮へ僧を案内し、更に男塚・女塚の前で「我こそ小野頼風の幽霊」と名乗り塚の中に姿を消す。 僧が弔っていると頼風と妻の幽霊が表れ夫を恨み川に身を投げた有様と地獄の責め苦を目の当たりに見せ僧に成仏を頼み消え失せる。 女郎花を主題とした秋の名曲です。
後シテが結構情け無い(女々しい)男の役ですが、狩衣風折烏帽子と言う装束ですからそれなりに颯爽と舞わなければならないのが難しいですね。ツレもただ軽いだけではシテの邪魔になるのでバランス感覚が求められます。