能 柏木 (かしわぎ)

kasiwazaki

あらすじ

 訴訟のため鎌倉に居た越後国柏崎の某は病で急逝し、一緒にいた子の花若は父の死を嘆き出家して行方知らずとなる。家臣の小太郎は柏崎殿の形見と花若の手紙を持ち越後に帰り花若の母にこれらを手渡す。

 夫の死と子供の失踪を知った母はこれを嘆き夫の後生安穏と我が子の無事を祈る。花若は出家して善光寺で父を弔っているが、そこに狂女となった母が現れ亡夫の後世を弔っていると狂気となり仏前で舞い狂う。

 花若は自ら名乗り出て再会を喜び親子共々故郷に帰って行く。最も古い能の一つで全曲見所・聞き所の大曲です。

演者から一言

  曲の構成が特殊な曲で、狂女物としてはボリュームたっぷりの大曲です。

 前シテの語(かたり)や後シテの舞を引き立たせられるかが上手く勤める鍵だと思っております。子方は座っているだけで辛い役なので、なかなか出しにくい曲なのですよ・・・


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