能 春日龍神 (かすがりゅうじん)



あらすじ

 明恵上人が入唐渡天を思い立ち、春日大社に参詣する。老神官は日本にこそ仏遺があると説き諭す。
 猿沢の龍神が龍神龍女を引き連れて現れ、釈迦の説法や、入滅などの有様を再現して見せ、大蛇となって猿沢の池へと消えていく。

演者から一言

  神官の出で立ちのシテは 老人の役の中でも雰囲気が違うので一寸強めに謡っています。前半は殆ど型が無く、後に重点が置かれていますが、前シテで厳かな気分を出しておかないと後が単なるバカ騒ぎになってしまう……。
 「龍女之舞」の小書が付くと、後シテの前に龍女が出て舞を舞い龍神が「大龍戴」を載せた老人の姿になります。いかにも大龍神と言う感じで薪能などにはイイ演出かも!


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