身延山に籠居修行中の日蓮上人の前に、七面山の池に棲む老蛇が里女の姿で現れ 女人成仏の説法を聴き、「法華経」の功徳によって成仏徳脱して、龍女となって、神楽を舞う。
同一曲内で、シテが3度面を替える唯一の曲です。後シテは最初から能面を2つ重ねて掛け、装束も2組着込み、舞台の上で蛇神から龍女へと変身します。 歌舞伎の早変りの様な訳にはいきませんが、能としては大変珍しい演出の曲です。