能 舎利 (しゃり)



あらすじ

 出雲の僧が都に上り泉涌寺の仏舎利を拝んでいると一人の男が現れ舎利の謂われを語り僧と一緒に舎利を拝む。暫くすると回りの様子が一変し、男は自らがこの舎利を欲す足疾鬼の執心と名のり舎利を奪うと天上に消え失せる。
 僧が舎利を取り戻そうと祈っていると韋駄天が現れ疾鬼を追いつめ舎利を取り戻し、疾鬼は這々の体で逃げ失せる。

演者から一言

 足疾(はや)き鬼ですからいかにも切れ味良く舞わないと鈍重に見えたら芝居にならないですね。
 前シテが舎利を奪って逃げるときにその台を踏み砕いて行くのですがこれは毎回作るのです・・・上手く壊れるように作るのは結構難しくて失敗も多いのです。


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