永遠のプレイボーイ光源氏を主人公とし、彼の数奇かつ華麗な一生を描いた曲。 藤原興範が、須磨の浦で老人から昔ここに配流された光源氏の話を聞いているうち、老人は源氏の化身とほのめかして姿を消す。やがて源氏が華麗な姿をあらわし、遊舞の末夜明けとともに消え失せる。 融の類曲で、華やかに舞われる「早舞」など見どころの多い名曲です。
出で立ちは「融」や「雲林院」と同じですが、光源氏ですから、特別なオーラのようなものを出せるように舞いたいですね。 前シテも老人ですが、色気を感じさせる風情が表現できればと思っています。