源氏物語を題材とした秋の名曲。 野宮の旧跡に立ち寄った旅僧の前に六条御息所の亡霊が現れ、光源氏との出会いの話や葵上との車争いの様を見せ、また物見車に乗って消え去っていく。 侘び、寂びと言う言葉が最も似合う、三番目鬘物きっての大曲。
しっとりしていても運びを忘れずにスッキリ舞いたいものです。 後シテで葵上との車争いの場面をワキに見せますが、あまり激しくやると狂女物になってしまいますので、あくまでも品良くやりたいです。でもあんまりあっさりなのもつまらないし…、加減が難しいですね。