能 飛雲 (ひうん)

 

あらすじ

 紅葉の頃、羽黒山への参詣を思い立った三熊野の山伏は、信州木曽の山中で一休みをしていた。すると、ひとりの木樵の老人がやってくる。ふたりは紅葉の名所などを語り合ううち、日暮れの時刻となる。そこで老人は、ここで夜をお明かしなさいと薦め、姿を消す。その夜、山伏が三熊野の加護を祈っているとにわかに黒雲が湧き起こる。さらには稲光がし始め、その中より鬼神が現れ山伏に襲いかかる。山伏が必死に経を読み上げ神に祈ると、鬼神はその威力に恐れて逃げ帰って行く。

演者から一言

 身体能力が問われる若者向きの曲です。しかし渋く演じるのも面白いかと思いますので、工夫をしながら迫力の有る舞台を創りたいと思います。熊野三山の広告と言える曲ですので、ワキ方が活躍する曲だとも言えます。


↑に戻る HOME(検索でお越しの方はこちらからtopにどうぞ)