能 水無月祓 (みなづきばらえ)



あらすじ

 室津の遊女と結婚を約束した男が行方知れずになった女を尋ねて、賀茂の明神に祈願をしに行く。時は六月の晦日、この日に茅の輪をくぐると悪を祓うと参詣客に熱心にそれをすすめる狂女がいる。見ると自分の捜している女性。女も男を尋ねて賀茂神社に来ていた。賀茂神社の縁で二人はめでたく結ばれる。男女の再開を描いた名曲「班女」の類曲。短かくて動きも多く、意外に楽しい曲です。

演者から一言

 水無月祓は類曲に「班女」があり、そちらが人気曲なために滅多に出ません。しかし賀茂神社の大祓いの景色を上手に描いた、小品ながらよくまとまった曲です。
 小さな茅の輪をつけた笹を持って舞う姿が珍しく、 いかに女性らしく、狂女らしく演じるかを工夫していきます。


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