能 紅葉狩 (もみじがり)
momijigari

あらすじ

 平維持(たいらのこれもち)が、帝の命により、信濃國戸隠山に住む鬼を退治に向かう。それを聞きつけた鬼は美女に姿を変え、紅葉狩りの酒宴を催し維持を誘い入れる。そして、かわるがわるに酒を薦め、酔い潰してしまうが、石清水八幡宮の使いの神が夢中に現れ、宝剣を授け、維持の眼を覚まさせる。
 鬼は正体を現し維持に襲いかかるが、宝剣の力で鬼を退治し、都に帰還する。
五番目鬼畜物の代表作の一つです。

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演者から一言

 観世流では、本来は男の鬼で、「顰(しかみ)」の能面を使います。しかし「鬼揃(おにぞろい)」の小書では「般若」を使うので、女鬼となります。 小書無しの紅葉狩はかえって珍しいですね。ツレの演出には色々なパターンがあるので、毎回工夫しながら面白く演出したいと思います。
 良く出る曲だけに雑にならないように気をつけて勤めたいと思います。


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