能 吉野静 (よしのしずか)

yosinosizuka

あらすじ

 頼朝と不和になった源義経は吉野で隠遁していたが、その宗徒達が心変わりし義経を討とうと考えた。
その事に気付いた義経は佐藤次信に最後に残って足止めをするように命じ、次信は一緒に残る静御前に舞を舞って宗徒達の眼を逸らさせる。宗徒達も一騎当千の家臣を相手に追手を掛けるか悩むうちに次信も無事に義経の後を追いかけて山を下って行く。


演者から一言

 あくまでも静御前の美しい舞を見せて宗徒達の心を奪うのが主題の曲なので、最初のワキ(佐藤次信)が物語を作ってくれます。シテとしては重くならずに舞う中に追手を足止めする次信の強さを織り込んで表現できればと思っています。


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