藤原氏の陰謀により太宰府に左遷させられ非業の死を遂げた菅原道真。 雷神となって災いをなそうとするが、かつての師であった比叡山延暦寺の法性坊律師僧正と宮中で戦いとなり、最後には祈り伏せられる。しかし帝より天神の位を与えられ、成仏して消え失せる。 菅原道真を天神様と呼ぶ由来を能楽化した希曲。
舞台に一畳台が二つ出るので、スペースが狭い割に型が多く舞いづらい曲です。 前シテをクセ重視でしっとりとやるか、中入前の激しい感情表現に重きを置いて演じるかで、能面の選び方や謡い方が変わってきます。 後シテは豪快にスカッと舞いたいですね!