4.2005年6月19日「能を知る会 東京公演 別会」の記録です。

能「玉井(たまのい)貝尽し」・狂言「竹生島詣(ちくぶしままいり)」・能「小鍛冶(こかじ)重キ黒頭」

解説「神話の能」 増田正造氏
今回は「古事記」を題材とした曲で組んでみました

能 「玉井」
竜宮の井戸と桂の木(海の中なのに・・?)の
二つの作物が出ます
 シテ 中森貫太 前ツレ 鈴木啓吾師
竜宮の住人なので唐織の上に側次(そばつぎ)を羽織りました
手には水桶を持っています
井戸の水を汲もうとして井戸を覗くと其処に人影が
立っていたのは山幸彦でした
ワキ 森  常好師

間狂言 野村萬斎師
栄螺の精です

 替間「貝尽くし」 間狂言は五人出ました
法螺貝・蛤・鮑・帆立貝の精です 

後ツレ 古川充師(右) 佐久間二郎師(左)
手に持っているのは汐満玉と汐ひる玉です
後シテは悪尉の面に大龍戴を戴き
左手には鹿背杖(かせづえ) 右手には釣針を持っています
玉井の地謡には長男も座っていました
105分の長丁場でしたから足が痛そうでした
狂言「竹生島詣」 シテ 野村萬斎師
仕舞「逆鉾(さかほこ)」 観世喜正師
日本創造を描いた脇能です
仕舞「三輪」 観世喜之師
糸をたぐる所作でクセの型所です
能 「小鍛冶 重キ黒頭」 
シテ 五木田三郎師 ワキ 殿田謙吉師
重い扱いの小書なので囃子方&地謡は裃です
小書の時は喝色(かっしき)の面で裳着胴の装束
手には扇の代わりに稲穂を持ちます
剣を打つ場所に注連縄を張り相槌を待つワキ
この曲はワキも中入して装束を替えます
ワキと共に帝の剣を打つシテ
台の上での所作には気を使います

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