7.2004年8月15日「寒川神社薪能」の記録です。

「羽衣」・狂言「末広かり」・能「国栖(くず)」

朝からの雨にも関わらず
たくさんのお客様が入場されました

能「羽衣」
ワキ 殿田 謙吉師
シテ 関根 祥人師
ここの舞台は幕が正面を向いています
羽衣を返して貰う天女
鬱金色の縫箔が綺麗でした

羽衣は緋の舞衣です 常は長絹ですが
小書の時は舞衣になります

舞衣は露が無いので袖を翻しにくいんです
天冠には蓮の花を載せています
狂言「末広かり」
シテ 野村 萬斎師 アド高野 和憲師
アド 月崎 晴夫師
傘を「末広がり(扇)」だと言って太郎冠者に売りつけます
日が落ち照明が冴え、厳かな雰囲気です
能「国栖 白頭」
子方 徳増 祐希くん
シテ 中森 貫太 ツレ 鈴木啓吾師

帝に鮎の塩焼きを献上している場面です

追っ手の武士達とのやりとり
芝居気の必要な部分です

命を助けられた帝が
老人夫婦に礼を言っています

天女 佐久間二郎師
今回は緋大口に萌黄地の長絹にしました

後シテの出
この舞台は橋懸かりが広いので動きやすいです

暗闇の背景に白地の狩衣が映えます
面は「大飛出(おおとびで)」です

地謡は白紋付で囃子方は黒紋付でした
舞台も広いので全体にゆったりした雰囲気でした

とっぷりと日も暮れました
今年は無事に出来て良かった!

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